Sai ver.2 のための Rev-O-mate 設定
はじめに
- Rev-O-mateのレビューです
- Sai ver.2で使ってみました
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使うだけなら手間は全くと言っていいほどかかりません
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自分の好みに合わせてカスタマイズするのも, 少し慣れれば簡単です
ファーストインプレッション
先日BitTradeOne社様からRev-O-mateというガジェットが発売されました.
こちらの製品はクラウドファンディングを通じて実現したもので, イラストレータの方のアイデアから生まれたもののようです.
今回は一般発売となったものを, ソフマップ様より購入いました.
こんな見た目をしています.
色はブラック, アルミでできています.
200g弱の重さが有り, 持ち上げるとずっしりときて高級感があります.
こういった金属のソリッドな質感, たまりません.
一番目立つのは中央にある, 同心円状のヘアライン加工がされたダイヤルで,
その周囲に10個のボタンが付いています.
底部には赤・緑・青のLEDがあり, 割り当てた機能に対応して発光します.
ダイヤルは連続的になめらかに回転します.
また, ダイヤル部は押し下げることができ, その状態でも回せます.
PCとはUSB type-A端子で接続します.
ケーブルは170cmと, 一般的な机ならどこにでも無理なく届くと思います.
また, ケーブルの素材が形状記憶のような性質を持っているので, 取り回しが非常に楽に感じます.
実際に使ってみた
今回は手元のデスクトップPCとnew Surface Proで使ってみましょう.
OSはどちらもWindows 10, 2018年5月から配信されている, April Creators Update適用済みです.
とりあえずPCにUSB端子を挿しましょう.
底面のLEDが光って期待が高まります.
ドライバは自動でインストールされるようです.
あっけなく使用準備完了です.
公式サイトの中ほどに, 設定用のツールが公開されています.
この記事を書いたときには "Rev-O-mate config tool V1.0 (2018.06.22)" ですが,
新しいバージョンが公開されていればそれを使いましょう.
zipファイルになっているので, ダウンロードして解凍しすると, インストーラがあるのでインストールします.
そしてら, 新しいアプリケーション一覧にRev-O-mate Configuration Toolがあるので, それを起動します.
設定項目は,
- ダイヤル機能最大4種 (下図のDial function)
- ダイヤル押し下げ時1種
- ボタン機能最大10種(うち一つはプロファイル切り替えに使うので実質9種)
これら11種の機能を3セット分, 「プロファイル」として登録しておくことができます(下図のプロファイル1, 2, 3).
それぞれ機能の名前が書かれている白い長方形部分をクリックすることで,
割り当てられた機能を変更できます.
選べる機能には, ダイヤルモードの変更や, マウス操作, キーボード入力, メディアの再生などがあるようです.
しかも, (まだ使いこなせていませんが) マクロの登録もできるので可能性はとてつもなく広いと思われます.
要するに, マウス操作やキー入力などでできることであれば登録できるわけです.
そして, ダイヤルを回すということは, 回した分に応じて操作を繰り返すのだと考えれば良さそうです.
ダイヤルは右回転・左回転で別の機能を割り当てられますし, 回転に対する応答の感度も変えられるようです.
感度を下げると, 割り当てた操作が始まるまでに必要な回転量が増えます.
例えば, 細かい制御が必要な機能では感度を下げると良さそうです.
忘れないようにしたいのが, 「プロファイル変更」の機能をどこかに割り当てることです.
そうしないと, 別のプロファイルに切り替えることができません.
プリセットプロファイル
Rev-O-mateは購入時点で既に, Photoshop, Clip Studio, Sai (ver.1)用のプロファイルがそれぞれ設定されています.
これらのアプリケーション用の他の機能も選ぶことができます.
Sai ver.2で試したところ, プリセットのSai用プロファイルそのままでは上手く動かない機能がありました.
そこで, Sai ver.2のキーボードショートカットを元に設定を変えました.
Sai ver.2のヘルプ > ショートカットキーの割当 メニューで, それぞれのツールや操作にどのキー入力が対応しているかが分かります.
それを元に, Rev-O-mateのダイヤルとボタン操作をカスタマイズします.
私はダイヤル機能に
- ブラシサイズ (プリセット)
- キャンバスの拡大縮小 (拡大: キー入力CTRL ;, 縮小: キー入力CTRL -)
- 画像回転 (右: キー入力SHIFT Pagedown, 左: キー入力SHIFT Pageup)
- やり直し/取り消し(やり直し: キー入力CTRL z, 取り消し: キー入力CTRL y)
を割り当てています.
同じように, ほかのボタンにも左右反転や回転リセットなどの機能を割り当てることができました.
使ってみて
いいところ
- キーボードを使わなくてもよくなり, デスクを広げられた
- ブラシサイズや画面回転を直感的に素早く行える
- ブラウジング時にマウスやタッチパッドのスクロールをしなくていいので腕が疲れなくてすむ
- 手元を見なくともボタンの判別がつきやすいよう配置が工夫されている(ように思う)
もうひとつなところ(私が慣れればいいのだけれども)
- ダイヤルやプロファイルモードはLEDの色で分かるが, 覚える必要あり
- ボタンも同じ
SurfaceダイヤルやWacomのIntuosのファンクションキーのように, ダイヤルとボタンに割り当てられている機能がディスプレイに表示されるような機能があれば, どういう設定をしたのか思い出すのが楽になりそうです.